整理ついでに文章妄想用のカテゴリも作ったのでちょっといってみます。
スコリノ前提のスコ←バツ連作その１
連作と言っても一度に上げるには長そうなので切ってるだけなんですが。
切りのいい所で切っていくので毎回長さがまちまち。
今回のはとても短いです。序章…いやそんな大層なもんじゃないな……まあ、とりあえずさわりということで。
スコバツメインと言いながら文章一発目が両思いじゃないという罠。
そんなわけでスコールにはリノアがいて、バッツは完全に片思いです。
(リノアは名前しか出ませんが。)
そして妄想過多。
大丈夫な方は続きからどうぞ～。
『平行線は交わらない(スコリノ前提スコ←バツ) 1』
「………リノア…」
小さく、小さく。
ぽつりとこぼされたそれはほんの微かな呟きだったが、はっきり聞こえた。
毛布を被って眠るスコールの顔はこれまで見たことも無い程安らかなもので。
バッツは起こそうと伸ばしかけた手を止め、そっと立ち上がった。
(起こすの、もうちょっと後でもいいよな)
見張りの時間に寝過ごしたとスコールは気にするかもしれないけれど。
何故起こさなかったと不機嫌になるかもしれないけれど。
初めて見た、気を張らない年相応な表情。呟いたのはきっと大切なひとの名前なんだろう。
そんな幸せそうな夢の途中で起こすなんて、とても出来なくて。
「もうしばらく…おやすみ、スコール」
良い夢を。
ささやきは夜風に溶け込んで、眠るスコールに届くことはなかった。
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