アイムファインセンキューアンジュー？クラバツ祝賀前夜祭

2024/11/22 (Fri) 　　　　　　　　　　　　　　　　 [PR]

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2009/07/04 (Sat) 　　　　　　　　　　　　　　　　クラバツ祝賀前夜祭

75の日目前、これから教祖（※いや、お名前出していいか悩むのでひとまず教祖で通してます）のところの75祝賀会絵チャにお邪魔しに行く予定です。
わーどきどきする…………！

お邪魔する前にここの75成分も増やしときたいなと思って小話を書いてみました。

……ほら、前回がクラバツっていうにはあんまりにもあんまりで……。
がっかりだな！と自分でも思ったので……。

小話は続きからどうぞ～
小話というか、自分なりのクラバツ観を整理してみたという感じですが。

******

「幸福に関する一考察」

幸せになってもいいのだろうか、と。
そう思った事は何度もあった。
いや、いつもどこかでそう思っていた。多分、ずっと。
そう思う事をやめるのは、それこそ許されない気がして。
いつも心のどこかで問うていた。

なのに

「幸せになりたいって、思ったんだ」
「クラウド？」
「あんたといると、心の底からそう思えるんだ」

そんな風に思った事なんてあっただろうか。
遠い昔の子供の頃にはもしかしたらあったのかもしれない。
でもそれはもう随分長いこと、心の奥に置き去りにされて。

ある事さえ忘れていた、埃を被った気持ち。

それを救い上げて、そっと埃を払って。
俺の手の届く場所に置き直してくれたんだろう？

他でもない、あんたが。

「だから、ありがとう」
「…おれはなんにもしてないよ？」
木陰に座っていた彼は、俺の言葉に柔らかく目を細めてこちらを見上げてきた。

俺の事をいつも「正統派の美形だ」と感心したように言うくせに、相変わらず自分の事には呆れるくらい無頓着だなと思う。
だって俺がこうして見とれていることに気付きもしない。
バッツはこんな時、はっとする程きれいなのに。
それは彼の言うような単なる顔の造作の良し悪しなんかより、ずっと多くを惹き付けてやまない美しさだ。

その笑顔が、何もかも真っ直ぐ見つめる目が。

そう在る事ができる強さが、とても眩しくて。

手を伸ばす事をためらうくせに、いつの間にか焦がれる程に求めていた。

彼と目線を合わせるためにしゃがみこんで、ひだまりが落ちた薄茶の髪に触れる。
俺の指が髪を梳くのを嫌がる素振りも無く受け入れて、ふ、と彼が微かに笑みをこぼす。
「あのさ、」
くすぐったそうに閉じられていた目がゆっくり開いてこちらを見上げてくる。
「それはきっとクラウドが自分で見つけた強さだから」
おれはなんにもしてないよ、と繰り返して彼はまた目を細めた。
「そんなことは無いさ」

目を合わせてくれること。
俺を見て笑ってくれること。
触れてくれることも、触れることを許してくれることも。
彼が自分に向けてくれることの全てが、滲むように心に染み込んで。

「それに、―――もしそうだとしても、」

ああ、
幸せになりたいって。

自分でも驚くほど素直にそう思えたんだ。

「この強さは、ここで見つけたんだ」
ここで、と言って彼の髪に口付けると「クラウドって案外気障だよな」と笑われた。

耳の端を赤くした彼の笑顔が、とても愛しかった。

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あれでそれで苦い小話の次の更新なので、甘く仕上がってるといいなあと思うんですが。

よし、祝賀会行ってきます！笑

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