先日ちょっと言った絵チャ宿題の遊郭ネタです……。
はい、自称色物班がいよいよもって本領発揮です。
それからここへ来て久々の【カテゴリー:女の子バッツ】です。
そうです女体化です。
女体化が駄目な方はぜひとも回れ右でお願いします。
小話は続きからですが、下にとりあえず簡単な設定を書いておきます。
というわけで設定を読んで「うーん……」となった方も回れ右でお願いします。
【頭の痛い遊郭パラレルの設定】
バッツ
両親を亡くした後、たった一人の家族である双子の兄(アナバツ)が病に倒れ、医者に診せるために自ら身売りした。
多分10歳前後から花街にいる。
スコール
偉い政治家(ラグナ)の一人息子。ティーダあたりに無理矢理連れてこられた花街でバッツと出会う。
クラウド
女郎さんの着付けや髪結いをする仕事をしている。それとなくバッツを気にかけてる。
アナバツ
バッツの双子のお兄ちゃん。アルビノ。体はあまり丈夫じゃないものの、バッツの身売りの原因になった病気は治っている。
現在治してくれたお医者さん(シャントット様)の助手で、医者の卵。
自分の知らない間に売り飛ばされていた妹の行方を探している。
そんな設定の85と、ほんのり7→5とかアナザー→ノーマルとか。
それでは大丈夫な方は続きからどうぞ。
今回は85の小話です。 (今回「は」って言ってるよこの人……!)
***
ちりしかたみに
「やめときなよ」
あまりにも変わらない笑顔でそう言ってくるから、一瞬その意味を飲み込めなかった。
「もっと器量の良いのならともかく、おれみたいなどこにでもいるような奴にそんな大金はたいたら勿体無いだろ」
こういうのが好みならこんなところじゃなく街で探しなよ、と。簡単にそんな言葉を言ってみせる。
「あんたみたいな人が欲しいわけじゃない。…………「あんた」は、他のどこにもいないだろ」
そう返すと、彼女はしばらくの沈黙の後、困ったように微笑んだ。
「―――だって「おれ」じゃない方がいいだろ?」
「どうして…どうしてあんたはそういう事ばかり言うんだ!俺の気持ちくらいとっくに分かってるくせに!!」
思わず荒げてしまった声とともに、衝動に任せて彼女の体を壁に押しつける。
加減も出来ずそれこそ叩きつけるように押さえ込んだのに、彼女はうめき声一つ上げないで静かに俺を見ていた。
「おれもね、スコールがすきだよ」
子供をなだめるように頭を撫でられる。
彼女の白く細い手首を見つめていると、前髪をかき上げられて眉間の傷跡に口付けが落ちてきた。
「偉い先生の坊ちゃんが、女郎なんて引き取っちゃ駄目だよ。そんなことしたらそのうち道で刺されるぞ。そしたらこんな傷くらいじゃ済まなくなっちまう」
この傷はあんたのせいじゃない。
何度言っても納得してもらえなかった。
何でも受け入れるように見えて、肝心なところで彼女はいつも頑固だったから。
それこそ今みたいに。
「おれはこれ以上スコールが傷つくのはいやなんだ」
そう言ったあんたの言葉が今俺の心をずたずたに傷つけているのだと、いっそわめき散らしてしまえば良かったのかもしれない。
彼女の心は変わらない。
彼女はいつも、こんなところにいるのが信じられないくらい明るくて、自由で。
それでもこのひとは檻の中の住人なのだと、今更思い知らされる。
彼女の心を檻から連れ出せない自分の無力さがくやしくてたまらなかった。
***
獅子、一世一代のプロポーズを断られる。笑
身請けしたいって申し出たスコールと、笑って断るバッツの話。
バッツがスコールの事を本当に好きなのは確か。
PR